評価: 3.5
TECLAST T40 Plusをいただきました。
目次
4G通信やmicroSDカード対応
TECLAST T40 Plusは8GBメモリ・128GBストレージにUnisoc T618を搭載した10.4インチ画面のAndroidタブレットです。
Unisoc T618というSoCを聞いたことがない人も多いと思いますが、実はSnapdragon 670を少し上回る程度の性能があるSoCで、2万円台ながらもそこそこ快適な動作です。
- 十分な8GBメモリ & Unisoc T618
- microSDカード対応
- 4基のスピーカー
- 4G LTE対応
- GPS対応
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- リフレッシュレート58Hz
- 明るさの自動調整に非対応
- 日本キャリアでのVoLTE非対応
- GPS測位は遅め
- USB-C to Cケーブルでの充電不可
- Widevine L3でHD画質再生不可の場合あり
- 技適マークがシールで、剥がれるリスクあり
TECLAST T40 Plus | |
---|---|
OS | Android 11 |
RAM | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 128GB eMMC microSDカード対応 |
プロセッサ | Unisoc T618 |
ディスプレイ | 10.4インチ 2000×1200 |
サイズ | 241 x 159 x 9mm |
重さ | 455g (実測452.6g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
メインカメラ | 8MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 6600mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
付属品は充電器、USB Type-A to Cケーブル、SIMピン、説明書です。
保護フィルムは最初から貼り付けられています。
保護ケースも付けていただきました。
三角形に折りたたむことでスタンドのように使うこともできます。
スマートカバー機能搭載で、開閉するだけで画面を点灯・消灯できます。
10.4インチディスプレイ
TECLAST T40 Plusは10.4インチのIPSディスプレイを搭載しており、解像度は2000×1200です。
大画面なので近くで見ると文字が少し粗っぽく見えることがありますが、発色や視野角は良く少し離してみる分には問題ありません。
色温度などは設定で調整できます。
Increased contrastやStandardにすると暖色で固定されるので、白っぽいほうが良ければAutomatic contrastにするしかありません。
明るさの自動調整には非対応で、自分で明るさを調整しないといけません。
今となっては付いていて当たり前の機能なので、残念です。
リフレッシュレートは58Hzと、60Hzではありません。
2Hzの差ではありますが、人によってはちらつきを感じる可能性があります。
Widevine L3のため、AmazonプライムビデオなどではHD画質でのストリーミング再生ができません。
タブレットを動画再生目的で使う人は多いでしょうし、せっかくの大画面なのにHD画質で楽しめないのは残念です。
背面に技適マークのシールあり
TECLAST T40 Plusの背面には技適マークが書かれたシールが貼り付けられています。
刻印ではなく電磁的表示もされていないため、使っている内に剥がれてしまって技適が無効となってしまうリスクがあります。
シールの上から保護フィルムが貼られているため、そのまま使ったほうが良さそうです。
重さは452.6gです。
格安でもUSB Type-Cポート搭載
TECLAST T40 Plusは格安ながらもUSB Type-Cポートを搭載しています。
ただ、残念ながらUSB Type-A to Cケーブルでしか充電できず、USB Type-C to Cケーブルでは反応しませんでした。
最近のスマホ・タブレットはUSB Type-C to Cケーブルで充電できるのが主流ですし、充電器・ケーブルの共通化が少しやりにくいです。
イヤホンジャック & microSDカード対応
右上の角には3.5mmイヤホンジャックがあります。
変換アダプターを使わずに有線イヤホンを使えるので便利です。
SIMスロットにmicroSDカードも入れられます。
128GBでは容量が足りない、という場合はデュアルSIMにできなくなる代わりにmicroSDカードでの容量追加ができます。
作りが甘いのかカードを認識してくれないことが多々あったので、認識されなければ何回か挿しなおさないといけません。
4G通話も対応しているが…
TECLAST T40 Plusはnano SIM + nano SIMのデュアルSIM対応で、バンドは
- FDD-LTE: B1,B2,B3,B5,B7,B8,B17,B20
- TDLTE: B39,B40,B38,B41
- WCDMA: B1,B2,B5,B8
- TDSCDMA: B34,B39
- GSM: B2,B3,B5,B8
に対応しています。
Y! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線向きです。
商品説明ではVoLTE対応とされており設定でも出てきますが、実際には日本のキャリアには非対応のようです。
EngineerModeでVoLTE周りのオプションをいくつか確認出来ましたが、有効化につながるものは見つけられませんでした。
バンドを固定する機能もあるようです。
大音量なクアッドスピーカー
TECLAST T40 Plusには上下の側面にスピーカーが2つずつ搭載されています。
最小音量にしていても結構大きな音量で、とにかく大音量で聞きたいという方には良いと思います。
音質としては高音があまり出ない印象で、クアッドスピーカーとはいえ音の広がり・解像感などは特に普通のスマホスピーカーと変わりないように感じました。
みちびき含むGPS位置情報取得に対応
TECLAST T40 Plusはコストカットのため加速度センサー以外の近接・ジャイロ・磁気センサーなどは搭載していませんが、GPSによる位置情報取得は削られていません。
大画面なことを活かしてカーナビ的な用途に使えそうです。
TTFF (初期位置算出時間) は屋外で84秒で、ハイエンドスマホに比べればさすがに遅めです。
屋内では掴めませんでした。
Snapdragon 670級の性能
TECLAST T40 Plusが搭載しているUnisoc T618はSnapdragon 670やSnapdragon 835に一部近い部分がある程度の性能を持っており、日本の激安タブレットでよく使われているようなSnapdragon 439にも劣るローエンドSoCよりは快適な動作ができるようになっています。
普段使いでの快適さを計測するPCMark Work 3.0ではスコア8383で、Snapdragon 750G並でした。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能一覧 – AndroPlus
Geekbench 5ではシングルコア383・マルチコア1366で、Snapdragon 670を上回っています。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア718→714で、温度上昇は6℃でした。
さすがにGPU性能ではQualcommのミドル~ハイエンドクラスのSoCには勝てないですね。
ストレージやメモリはeMMC・LPDDR4となっており、最近よく使われているUFS 2.1やLPDDR4X以上のものに比べると遅いです。
SoCがボトルネックになるので仕方がないところもありますが、大容量アプリのインストール時などは待ち時間が長くなります。
原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かすと中央値 16FPSでした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています)
元々のフレームレートが低いとはいえ10FPS以下になりにくいため途中でフリーズするようなことがなく、それなりに快適にプレイできました。
プリインストールは最小限
プリインストールアプリはGoogle系アプリばかりで、余計なアプリはインストールされていません。
OSも見た目はAOSPで機能を少し追加したようなシンプルさで、所々英語のままの部分はあるものの日本語対応です。
デフォルトではタイムゾーンが中国になっていて時刻がずれるため、日本に変更するのを忘れないようにしましょう。
まとめ
- 十分な8GBメモリ & Unisoc T618
- microSDカード対応
- 4基のスピーカー
- 4G LTE対応
- GPS対応
- 3.5mmイヤホンジャックあり
- リフレッシュレート58Hz
- 明るさの自動調整に非対応
- 日本キャリアでのVoLTE非対応
- GPS測位は遅め
- USB-C to Cケーブルでの充電不可
- Widevine L3でHD画質再生不可の場合あり
- 技適マークがシールで、剥がれるリスクあり
2万円台のAndroidタブレットとしては必要十分な性能を持っており、4G LTE、microSDカードやGPSに対応しているなど使い勝手は良いです。
ただ少し足して3万円台になるとXiaomi Pad 5という性能に圧倒的な差があるライバルが立ち塞がるため、コスパが良いとは言えません。
4GやGPS対応がどうしても欲しい、という人にはTECLAST T40 Plusのほうが魅力的だと思います。