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評価: 4.5
Xiaomi 13 Proを購入しました。
Ultra並のスペックをProに搭載
Xiaomi 13 ProはSnapdragon 8 Gen 2を搭載したスマートフォンです。
Xiaomi 12S Ultraと同じ1インチSONY IMX989カメラを搭載しており、性能面でもSnapdragon 8 Gen 2のおかげでUltraを超えるほどの高い性能を発揮してくれます。
このレビューはV14.0.8.0.TMBCNXM、12GB+512GB版で行っています。
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Gen 2
- 1インチSONY IMX989搭載
- 実測1169nitsの明るいディスプレイ
- IP68防水防塵
- 日本キャリアのVoLTEに対応
- vivo X90 Pro+よりは望遠が弱め
- スピーカー音質はそれほど良くない
- USB 2.0
Xiaomi 13 Pro 2210132C | |
---|---|
OS | Android 13 |
RAM | 8GB / 12GB LPDDR5X |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB UFS 4.0 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.73インチ QHD+ 3200 × 1440 アスペクト比 20:9 LTPO 120Hzリフレッシュレート AMOLED |
サイズ | 162.9 × 74.6mm × 8.7mm |
重さ | 210.0g (実測213.0g) |
SIM | nano SIM + nano SIM |
リアカメラ | 50MP (HyperOIS / Sony IMX989) + 50MP (テレフォト OIS / Samsung S5KJN1) + 50MP (超広角 Samsung S5KJN1) |
フロントカメラ | 32MP (OV32C) |
バッテリー | 4820mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 2.0) |
バンド | 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 4G:FDD-LTE:B1 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26 TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 3G:WCDMA:B1 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19 2G:GSM:B3 / B5 / B8;CDMA 1X:BC0 |
目次
付属品は保護ケース、120W充電器、USB Type-Cケーブル、説明書です。
付属充電器は日本のような100V地域でもちゃんと120W充電できます。
Xiaomi 12S Ultraでは67W充電しかできませんでしたが、同じ1インチセンサー搭載でもXiaomi 13 Proでは120W急速充電の恩恵にあずかれるようになりました。
なお、日本向けの穴あきプラグの120W充電器は楽天市場で販売されています。
明るく綺麗なディスプレイ
Xiaomi 13 Proは6.73インチQHD+ 3200 × 1440解像度のディスプレイを搭載しています。
発色は鮮やかで、視野角も問題ありません。
Xiaomi 13はフラットディスプレイなのですが、残念ながら13 Proはエッジディスプレイです。
120Hzリフレッシュレート対応で、どのアプリで120Hzを有効化するかはカメラや原神など一部アプリ以外では自由に設定できます。
USB debugging (Security)を有効にした上でadb shellにて
settings put system peak_refresh_rate 1
settings put system min_refresh_rate 1
settings put secure user_refresh_rate 1
settings put secure miui_refresh_rate 1
を実行するとWoTなどのゲームで120Hzを強制有効化できます。
Samsung E6材料を使用しており、ダイヤモンドピクセル配列です。
明るさ自動調整オンでのHDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大1044nitsに達しました。
高輝度モード時には1169nitsにまで上昇しており、屋外でも見やすいです。
WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計37msでした。
Snapdragon 8 Gen 2搭載のvivo X90 Pro+が旧モデルに比べかなり低遅延だったので8 Gen 2の処理性能のおかげか、と多少期待していたのですが、結局の所パネルによる違いのほうが大きいようです。
Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。
画面内指紋認証は高速
Xiaomi 13 Proは画面内指紋認証センサーを搭載しています。
十分高速で、精度も良いです。
レザー版は手触り良し
今回私が購入したのは科技纳米皮バージョンです。
SKIN / nano-tech /・テクノナノレザーが採用されており汚れに強いそうで、発表会では塗料をかけてもタオルで拭き取れるとアピールされていました。実際試す勇気はないですが…。
手触りは良く、グリップ力がありガラス製より滑りにくいです。
重さは元から貼られている保護フィルム込みで213gでした。
1インチカメラ搭載、望遠は弱い
Xiaomi 13 Proはトリプルカメラ搭載です。
- 50MP (HyperOIS / Sony IMX989)
- 50MP (テレフォト OIS / Samsung S5KJN1)
- 50MP (超広角 Samsung S5KJN1)
とすべて50MPで統一されています。
カメラモジュール部分は少し盛り上がっています。
vivo X90 Pro+だとレザーの上にパーツが乗っかっているだけで少し安っぽく感じたので、個人的にはXiaomi 13 Proのデザインのほうがまだマシです。
すべて手持ちオート・LEICAバイブラントで撮影した写真をこちらに保存しています。
鮮やかな印象のLEICAバイブラントと、現実的な色合いに近く周辺減光が強めなLEICAオーセンティックのどちらかを選んで撮影することになります。
MIUI 14からは追加シャッターという機能がカメラアプリに追加されており、下部のボタン以外にも好きな位置にシャッターボタンを配置できます。
夜景でも白飛びはしにくいものの、ズームすると途端に暗くなってしまいます。肉眼と同じように撮れる、といえば聞こえは良いですが…。
vivo X90 Pro+と比べると随分と違います。
夜景ズームは2倍までぐらいしか使えなさそうです。
LEICAのチューニングにより、良く言えば雰囲気がある、悪く言えば全体的に暗い写真になることが多いです。
彩度は少し高めです。
フレア・ゴースト耐性はvivo X90 Pro+と比べると弱いです。
1x、2x、3.2x、70xの順に撮影してみました。
70xではかなりぼやけています。
2x~3.2xまでが現実的に利用できる限界ラインだと思います。
テレマクロ撮影では、2xだとボケすぎてしまうものが3.2xではかなりくっきりと映りました。
10xは色が大きく変化してしまい、細部が潰れてしまっています。
3.2x~5x程度で撮影できるものなら1x~2xでの撮影と同じような雰囲気でディテールが良い写真を撮影できそうです。
スーパーマクロモードでは5cmほどまで寄って撮影でき、服の繊維もはっきり分かるぐらいでした。
スマホの有機EL配列の撮影はできません。
日本キャリアのVoLTEに対応
Xiaomi 13 Proの対応バンドは
- 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
- 4G:FDD-LTE:B1 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26
- TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
- 3G:WCDMA:B1 / B4 / B5 / B6 / B8 / B19
- 2G:GSM:B3 / B5 / B8;CDMA 1X:BC0
でY! mobileやSoftBank、LINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamo、
IIJmioやOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも問題ないでしょう。
電話アプリで*#*#86583#*#*とダイヤルしなくても最初から日本キャリアのVoLTE・5Gに対応しています。
低音が弱めなスピーカー
Xiaomi 13 ProはHarman Kardonチューニングではなくなり、相変わらず左右非対称のステレオスピーカーです。
スピーカーは低音が弱めで、高音のほうが聞こえやすいものの少しシャカシャカとした印象を受けることがありました。
19分で満充電できる120W急速充電のほか、50Wワイヤレス充電にも対応しています。
WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると38.1msでした。
上部側面はこのようになっており、赤外線ポートがあります。
電源ボタン・音量ボタンは右側面に集中しています。
左側面には何もありません。
高い性能と低発熱を両立
Xiaomi 13 Proは世界で2番目にSnapdragon 8 Gen 2を搭載したスマートフォンで、Snapdragon 8+ Gen 1をも上回る高い性能と低い発熱、省電力性能を兼ね備えています。
Geekbench 5では原神偽装版でシングルコア1032・マルチコア4899、通常版でシングルコア1484・マルチコア5196でした。
原神向けにはパッケージ名判定で性能を抑えるよう調整されているようです。
Geekbench MLにてTensorFlow Lite・NNAPIで計測したAI性能は、スコア649でした。
3DMark Wild Life Stress Testではスコア13043で、温度上昇は20℃→44℃ (24℃上昇)でバッテリー消費は15%でした。
3DMark Wild Life Extreme Stress Testではスコア3667で、温度は24℃上昇、バッテリー消費は16%でした。
高負荷にもかかわらず安定度は91.5%と高いです。
ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア13842でした。
vivo X90 Pro+と同じくSnapdragon 8+ Gen 1とそれほど変わらないスコアです。
普段使いでは高すぎる性能は消費電力を増やすだけなので、必要十分な性能になるよう調整してあるのかもしれません。
UFS 4.0ストレージ・LPDDR5Xメモリを搭載しており、トップクラスのスピードです。
普段使いではランダムリード・ライトが操作感に影響しやすく、MIUI 14のアニメーションも相まってかなりスムーズに画面遷移・ローディングできているように感じました。
Androidスマホ ベンチマーク結果まとめ。CPU・メモリ・ストレージ性能・タッチレイテンシー一覧 – AndroPlus
原神を最高画質・60FPS設定でプレイしてWeTest PerfDogで計測すると、平均59.9FPSで1FPSあたり94.22mWの消費電力でした。
バッテリー温度は最大でも35℃程度までしか上昇せず、サイドフレームが少し熱くなったものの持てないほどではなく快適にプレイできました。
vivo X90 Pro+と比べると少し消費電力が大きめでした。
World of Tanks Blitzでは、120FPS設定・グラフィック設定すべて最高値でプレイしたところ平均96.3FPSでした。
特段発熱しているわけでもないのに何故か途中から90FPSに制限されてしまいました。
プリインアプリをほぼすべて削除可能なMIUI 14
Xiaomi 13 ProはAndroid 13ベースのMIUI 14を搭載しています。
MIUIといえばプリインストールアプリが多い印象ですが、なんと最低限スマホの動作に必要なアプリ以外はすべてアンインストールできるようになっています。
ホーム画面を長押ししてチェックを付けるだけで一括アンインストールできます。
コントロールセンターのスタイルを変更し、クイック設定を上部に表示させる設定もできます。
何故かMIUI 13のXiaomi 12S Ultraでは消されていましたが、不評だったのか復活しています。
動画でフレーム補間してくれるMEMCは非対応になってしまいました。
アップスケーリングは可能です。
メモリ拡張は3・5・7GBで選べます。
UFS 4.0で高速化されたとはいえメモリの速度とはまだまだ差があるため、必要なければオフにしておいたほうがいい場合もあります。
MIUIバージョンを7回連打してDeveloper optionsを出してAdditional settingsで開き、USB debugging、USB debugging (Security)を有効にした上でPCでadb shell settings put system system_locales ja-JP
を実行して再起動することで日本語設定にできます。
APKMirrorなどでPlayストアのAPKをダウンロードしてインストールするだけでPlayストアを使えます。Playプロテクト認定済みのため銀行アプリ等も使えます。
システムはカメラアプリ等を除き英語のままですが、Playストアからインストールしたアプリなどは日本語になります。
フォントについてはテーマストアでMejiro・McMejiro・Robotoなどをインストールすれば日本語フォントになります。
中国版Xiaomi・MIUIを日本語化するMagiskモジュール – Xiaomi․eu・グローバル版ROMがなくてもOK – AndroPlus
なおBootloader Unlockしたあとにroot化したい場合、Android 12以前のようにboot.imgをパッチするのではなく、init_boot.imgをパッチするようにしてください。
Android 13プリインストール機種ではinit_boot.imgに切り替わっており、fastboot flash init_boot .\magisk_patched-***.imgで焼けます。
まとめ
- 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8 Gen 2
- 1インチSONY IMX989搭載
- 実測1169nitsの明るいディスプレイ
- IP68防水防塵
- 日本キャリアのVoLTEに対応
- vivo X90 Pro+よりは望遠が弱め
- スピーカー音質はそれほど良くない
- USB 2.0
Xiaomi 13 ProはSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているおかげでかなり性能が高いのに消費電力や発熱も低めで、Snapdragon 8 Gen 1以前のスマホを使っている人は今すぐ乗り換えるべきといっても過言ではありません。
ただカメラ性能の面ではvivo X90 Pro+のほうが優れている場面が多く、Xiaomi 12 Proや12S Proからは改善されてるとはいえXiaomi 12S Ultraは超えられていません。
Xiaomi 13は中国では3999元~で購入できます。
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支払いはRevolutかWise (旧TransferWise) がおすすめです。
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