Xiaomi Pad 5 Proレビュー。4万円台でS870や8基スピーカー搭載の高コスパタブレット

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スタンド

評価: 4.5

Xiaomi Pad 5 Proを購入しました。

久々のハイエンドAndroidタブレット

大人気だったMi Pad 4シリーズから約3年、久しぶりにXiaomiからハイエンドなAndroidタブレットが発売されました。

Xiaomi Pad 5 ProはSnapdragon 870やLPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージを搭載しており、11インチ WQHD+解像度で120Hzリフレッシュレート対応のディスプレイや67W急速充電対応の8600mAhバッテリーを搭載しています。

Mi Pad 4シリーズでは対応していなかったスタイラスペンやキーボードにも公式対応しており、より実用性が高められています。

  • 圧倒的なコスパ
  • 11インチ 2.5K
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 870搭載
  • 8基のスピーカー
  • 8600mAh + 67W急速充電
  • ペン・キーボード対応
  • AMOLEDではなくLCD
  • カメラの出っ張りあり
  • 8GBメモリは5G版のみ、microSDカード非対応
Xiaomi Pad 5 Pro M2105K81AC
OS Android 11
RAM 6GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB UFS 3.1
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ 11インチ WQHD+ 120Hz LCD
サイズ 254.69 x 166.25 x 6.86mm
重さ 515g (実測518.6g)
SIM
メインカメラ 13MP
+ 5MP (深度)
フロントカメラ 8MP
バッテリー 8600mAh
USB端子 USB Type-C (USB2.0)

箱

ぴったりサイズの薄い箱で、付属品は説明書のみというシンプルさです。

別箱で67W急速充電器が付属しています。

ただし公式直販である京東以外だと、本来の仕様は「別箱で付属する」なのに元々付属していないかのように記載して別売りしていることもあるので要注意です。

千円程度の儲けのために付属充電器をバラ売りするとはえげつないことをするな…とは思います。

今回からXiaomi Mi Pad 5 Proではなく、Xiaomi Pad 5 Proが正式名称になりました。今後のMiブランドの製品はMiが付かなくなるそうです。

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11インチ WQHD+ディスプレイ

Xiaomi Pad 5 Proは11インチ WQHD+ディスプレイを搭載しています。

アスペクト比は16:10でMi Pad 4シリーズから変わっていません。資料などを見やすいアスペクト比4:3だったらiPadに対抗できて良かったのですが…。

視野角は良く、斜めから見ても青っぽくなったりはしません。

発色はさすがにAMOLEDには負けますが綺麗です。デフォルトでは若干寒色よりですが、設定で好きなように調整できます。

ディスプレイ

階調表現も特に問題ないと思います。

黒の表現力が高いAMOLEDではなくLCDなのが少し残念ですが、「同じようなコンテンツを長時間表示させたままにする」「メニューやツールバー付きのアプリを長時間使う」ような使い方をすることが多い場合にはLCDのほうが焼き付きの心配が少ないため、使い方によってはメリットにもなります。

タッチでのサンプリングレートは120Hz、スタイラスペンでのサンプリングレートは240Hzです。

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コントラスト

なお、保護フィルムはXiaomiとしては珍しく貼り付けられていません。

そこでミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。アンチグレアのOverLay Plusだとさらさらな指滑りで指紋が付きにくく、顔の輪郭すら映り込まないほどの高い反射防止性能があるため、かなり快適に操作できるようになります。

Amazonだと何故か出てきませんが、楽天市場だと出てきます。

格安タブレットでも120Hz対応

リフレッシュレートは120Hzと、ハイエンドスマホ並です。

滑らかで残像感のないゲームや動画を楽しめるため、120Hz対応があるのとないのとでは満足感が断然違います。

120Hz

MEMCによるフレーム補間がないのが少し残念ですが、実はソフトウェア的にMEMCを実現するプレイヤーがあります。

SVPlayer (SVP)アプリでは120FPSまでフレーム補間してくれるため、m3u8ストリームや動画ファイルであればヌルヌルとした動きで楽しめます。

ただしハードウェアMEMCとは異なりCPU/GPUをフルに使うためバッテリー消費や発熱が大きく、Snapdragon 870のパワーを持ってしてもカクつくことがあります。

MEMC

内部的には30FPSモードもあるようです。

WidevineはL1です。

残念ながら他のXiaomi端末と同様Amazonプライムビデオでは対応機種として登録されていないため、HD画質でのストリーミング再生ができません。root化して偽装してしまえば使えますが…。

Widevine

色温度は自由にカスタマイズでき、周囲の環境に合わせて調整する「Adaptive colors」も利用できます。

同じLCD搭載のタブレットGalaxy Tab S7では色温度を調整できないのですが、Xiaomi Pad 5 Proなら好みの色合いに調整しやすく使いやすいです。

色温度

指紋が付きにくい背面

背面は指紋が付きにくい加工がされています。

ホワイトの場合は光の反射でピンクっぽい色合いに変わります。

こちらもミヤビックスさんに保護フィルムを作成していただきました。

背面

そこそこ綺麗に撮影できるカメラ

タブレットにカメラ性能を求めている人はいないと思いますが、Xiaomi Pad 5 Proは13MP + 5MPのデュアルカメラを搭載しておりそこそこの画質で撮影できます。

撮影した写真はこちらに保存しています。

写真

夜景はダメで、真っ暗な時には真っ暗にしか撮影できません。

Xiaomi MIX 4と同じぐらいの暗さの時間帯に撮影しましたが、やはりこういったところでカメラ性能の差が出ますね。

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夜景

カメラは若干出っ張っているので机の上に置いたときに多少ガタついてしまいますが、ケースを付ければ問題ありません。

カメラ

Xiaomi純正フリップカバーケースを付けるとこのようになります。

GIZTOPで購入する

ケース

マグネットでくっつくため、逆さにしても外れません。

側面の保護はしてくれないため、側面保護も必要であればバンパーを付けるか他のケースを探した方が良いです。

マグネット

閉じるとスリープし、開けるとスリープを解除するスマートカバー機能も搭載されています。

ダブルタップでの画面点灯や持ち上げて点灯させる機能もあるので、電源ボタンを押さなくても簡単に操作できます。

ロック

ケースの前面を三角形に折りたたんでスタンドにすることもできます。

すっきりしていて画面に集中しやすいです。

スタンド

出っ張った電源ボタンに指紋認証センサー搭載

電源ボタンを兼ねた指紋認証センサーといえば平べったく凹んでいるものが多いですが、Xiaomi Pad 5 Proではちゃんと普通の電源ボタンのように出っ張っています

凹んだ電源ボタンだと押しにくいですが、Xiaomi Pad 5 Proの電源ボタンなら手探りでもボタン位置がすぐ分かり、押しやすいです。

電源ボタン

指紋認証のタイミングは電源ボタンを押したときか触ったときか、好きな方を選べます。

指紋認証センサー

8基のスピーカー搭載

電源ボタンのある上部側面とUSB Type-Cポートがある下部側面にスピーカー穴があり、8基ものスピーカーを内蔵しています。

3~4段階でも十分なぐらいの音量で、低音はやはり出にくいものの中高音はクリアで潰れの少ない音で、あまりシャカシャカとした感じを受けない音になっています。

手で持って聞くと手のひらで音が反射するため、より大きくくっきりと聞こえやすくなります。

下部

Dolby Atmos対応で、オフにすることもできます。

Dolby Atmosがオンだと音がくっきりと綺麗に聞こえやすくなり「好音質」になるのですが、その反面遅延が大きくなってしまいます。

Mi 11 Lite 5Gだとサウンドエフェクトを設定ではオフにできなかったのですが、これなら低遅延にしたい時に便利そうです。

Dolby Atmos

67W急速充電に対応

Xiaomi Pad 5 Proは8600mAhと大容量バッテリーでありながらも、67W急速充電に対応していることで充電時間は短く済みます。

10% → 100%にかかる時間は56分と1時間切りで、一般的なスマホとほぼ変わらないぐらいのスピードで充電してくれます。

充電

みちびきも対応のGPSや次世代規格Wi-Fi 6対応も

Xiaomi Pad 5 ProはGPS等での位置情報計測に対応しており、みちびき (準天頂衛星システム:QZSS) もバッチリ掴めます。

TTFF (初期位置算出時間) も7秒程度とそこそこの速さです。

ただし、他のXiaomi MIX 4やMi 11 Lite 5G等と比べると屋内では掴みにくく時間がかかります。

屋外での位置情報ゲームには良いですし、焼き付きの心配が少ないLCDであることを活かして大画面カーナビにしても良いかもしれません。

GPS

Wi-Fi 6にも対応しており、リンク速度は1200Mbpsです。

Wi-Fi 6では高速で安定した通信ができるようになっており、単体でも効果はありますが今後対応機器が増えていくとさらに安定性が増していきます。

Wi-Fi 6

格安なのに最高峰のパフォーマンス

Xiaomi Pad 5 ProはSnapdragon 870を搭載しており、Snapdragon 865以上のパフォーマンスを誇っています。

3DMark Wild Life Stress Test (20回連続実行) ではスコア4280 → 4236とかなり安定して高スコアをたたき出しており、温度上昇は9℃でした。

3DMark

オフィスソフトの操作等でのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア11361でした。

PCMark

Geekbenchではシングルコア1001、マルチコア3376でした。

Snapdragon 870搭載機種の中でも特に高めで、Snapdragon 888にも迫る勢いです。

Geekbench

高速な最新規格であるLPDDR5メモリ、UFS 3.1ストレージを搭載しており、普段使いでのアプリインストールやデータ読み込みでつっかかりを感じることはありません。

格安タブレットだとストレージ性能がケチられていてモッサリすることもありますが、Xiaomi Pad 5 Proのストレージ性能はハイエンドスマホ並ですし、パワフルなSnapdragon 870も相まって今後2年以上快適に使い続けられると思います。

ストレージ

 

原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷でプレイしてみると、中央値 58FPSの滑らかな動作でした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています。詳細な結果はこちら)

若干フレームレートが落ちる場面もありましたが基本的に40FPS以上出せているため、快適なプレイができました。

バッテリー温度は最大40℃で、平均消費は1709mA、単純計算でフル充電時に約5時間24分のプレイが可能です。

原神

大画面なのでスマホと操作感が若干異なりますが、見やすいため高画質設定にしているメリットを感じやすいです。

原神

残念ながら一部のゲームでは相性問題が発生します。

プロジェクトセカイ (プロセカ) ではライブ中に0FPS近くに落ちる問題が発生しており、まともに遊べません。(詳細なデータはこちら)

同じCRIWAREを使ったリズムゲーム、ダンマクカグラでは普通に60FPSでプレイできるので、すべてのゲームで問題が起きるわけではありません。

MIUI 12.5の不具合とアプリ側の最適過不足が合わさったときにひどい状態になってしまうため、GSIなどでMIUI以外にしてしまえば問題は起きなくなります。

原神

今のところグローバル版はなし

Xiaomi Pad 5 Proは今のところ中国版ROMしかなく、グローバル版ROMはありません。

Xiaomi Pad 5シリーズ用のスタイラスペンに技適マークがあり実際に通過していることからグローバル展開および日本展開は確実なので、9月頃になればグローバルROMが出てくると思います。

中国版ROMだと言語は英語と中国語ぐらいしか選べませんが、adb shell settings put system system_locales ja-JPコマンドで日本語設定にできます。MoreLocale 2を使う必要はありません。

当然ながら設定などシステム部分は翻訳が入っていないので日本語表示にはなりませんが、他のアプリでは日本語になります。

中国版テーマストアでもMejiroを公開しているので丸めなフォントが好きな方にはこちらがおすすめですが、MIUI for Padでは今のところフォントレンダリングに問題があるようで、フォントサイズがSだとmやsの文字表示がおかしくなることがあります。

フォント

中国版でもGoogle Mobile Service・GMS対応でPlayプロテクト認定済みです。

アプリストアかAPKMirror等でGoogle Playストアをインストールするだけで使えるようになります。

まとめ

  • 圧倒的なコスパ
  • 11インチ 2.5K
  • 120Hzリフレッシュレート対応
  • Snapdragon 870搭載
  • 8基のスピーカー
  • 8600mAh + 67W急速充電
  • ペン・キーボード対応
  • AMOLEDではなくLCD
  • カメラの出っ張りあり
  • 8GBメモリは5G版のみ、microSDカード非対応

待望のハイエンドXiaomiタブレットだけあって、前モデルのMi Pad 4から大幅に進化しており2年以上余裕で使えそうなスペックとなっています。

一部のゲームアプリでの動作問題が残念ですが、原神やダンマクカグラ、ウマ娘等では特に問題を感じませんし、ゲーム以外でも120Hzリフレッシュレートも相まってかなりスムーズに動作します。

MIUI for Padがいうほどタブレットに最適化されているようには感じないので、Mi MIX FOLDに搭載されたようなPCモードが搭載されればかなり化けるのではないかと思います。(APKをインストールしてみましたが起動せず)

 

Snapdragon 860搭載のXiaomi Pad 5は1999CNY~ (3.4万円)、Snapdragon 870搭載のXiaomi Pad 5 Proは2499CNY~ (4.3万円)で購入できます。

これほどのスペックで4万円台から買えてしまうのは破格すぎます。

京東で購入

AliExpressやGIZTOPでも販売されています。

争奪戦の京東と違って買いやすいですが、少しお高めです。

AliExpressで購入

ETORENで購入

GIZTOPでXiaomi Pad 5も購入しましたが、8月21日注文で24日に佐川グローバルにて出荷、26日には国内到着&通関完了で27日には届く予定です。なかなか早いです。

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