広告あり
評価: 5
Nothing ear (1) のサンプル品をNothing Tech様よりいただきました!
目次
1万円台ながらもデザインや機能性に優れるTWSイヤホン
Nothing Techはあの大人気で日本進出を熱望されているブランド、OnePlusの共同創業者であるCarl Pei氏が立ち上げたデジタル製品ブランドです。
その最初の製品である完全ワイヤレスイヤホンNothing ear (1)が日本でも発売されることになりました。
12,650円という価格ながらも他にない独特なデザインにアクティブノイズキャンセリング (ANC)、Qiワイヤレス充電やFast Pair・IPX4防水など必要な機能が詰め込まれており、11.6mmダイナミックドライバーとTeenage Engineeringのチューニングのおかげで音質も素晴らしいです。
タイトルで”For $99, you’ll want nothing but this”などと書きたいぐらいですが、ここは日本なのでやめておきます。
- 透明で特徴的なデザイン
- ファン音などが消えるANC
- 低音~高音のバランスが良い
- 両耳9.4gの軽量イヤホン
- 動画視聴に十分な低遅延
- USB Type-C・Qiワイヤレス充電対応
- 特にAndroidではペアリングが高速
- IPX4防水
- 対応コーデックはSBC・AACのみ
- マルチポイントは非対応
- たまに片側しかペアリングされないことがある
Nothing ear (1) | |
---|---|
Bluetooth | 5.2 |
コーデック | SBC、AAC |
ドライバー | 11.6mm ダイナミック |
バッテリー | イヤホン単体:5時間 ケース込み…ANCオン:24時間、ANCオフ:34時間 USB Type-C・Qiワイヤレス充電対応 |
重さ | イヤホン:4.7g ケース:56.8g |
その他機能 | アクティブノイズキャンセリング 環境ノイズキャンセリング (マイク) 着脱検知 Google Fast Pair IPX4防水 |
Nothing ear (1) は性能もさることながらデザイン性を重視した完全ワイヤレスイヤホンで、パッケージもイヤホンの写真を大きく映した特徴的なものになっています。
Nothing ear (1) の特徴である赤い●を引っ張って破るという、他のイヤホンでは見かけない開封方法です。
ただ、日本人的には「パッケージも含めて製品である」という考えがあり、破いてデザインを台無しにしてしまうのは気が引けます。
そんなときは底面から開封してしまいましょう。
弱めのノリで付いているため、少しシワがつきますがどこも破らずに開封できます。
このように銀色の内箱が入っており、その中にNothing ear (1)本体が入っています。
付属品はUSB Type-A to Cケーブル、S・Lサイズのイヤーピース (Mは装着済み)、説明書です。
中が見える透明ケース
完全ワイヤレスイヤホンのケースといえば中が見えないものばかりですが、Nothing ear (1) は中のイヤホンがはっきり見える透明ケースを採用しています。
似たり寄ったりなイヤホンの中でも特徴的で愛着が湧きますし、イヤホンを入れたつもりが入れ忘れていた…というミスもなくせます。
Nothing ear (1)はGoogleのFast Pairとよばれるペアリング技術に対応しているため、Androidスマートフォンであればケースを開けて近づけるだけで即ペアリングできます。
Bluetooth設定を開いたり、NFCでタッチしたりする必要もありません。
ファームウェアバージョン 0.6700.1.66の段階では何故か左側のイヤホンしかペアリングされないことがたまにあるのですが、今後のアップデートで修正されると思います。
Fast Pair対応スマホであれば、このように画面下部に接続ボタンが出てくるので、接続を押せばペアリングは完了です。
さらに同時にスマホ用管理アプリのインストールにまで進んでくれます。
ケースにイヤホンを入れる部分の底には右イヤホンのデザインに対応した赤い●があるため、どちらに置けば良いか分かりやすいです。
ケースとイヤホンの端子がぴったり付いていなくても、フタにある円形のへこみのおかげで閉じた時に正しく付くようにしてくれます。
デザインだけでなく機能性もちゃんと考えられていて素晴らしいです。
イヤホンの底の部分は磁石が入っており、イヤホンをしまいやすくする効果があるほかQiワイヤレス充電器にくっついてズレを抑える効果もあります。
弱いマグネットでガッチリくっつくわけではないですが、磁気定期券や通帳など磁気に弱いものには近づけない方が良いと思います。
今回のサンプル品はグローバル版ですが、日本版では技適マークが仕様に表記されています。
グローバル版は$99、日本版は12,650円なので、主に技適取得費用に一台あたり1700円ほどかかっていることになるようです。
USB Type-Cでもワイヤレスでも充電できる
Nothing ear (1)はUSB Type-Cケーブルでの有線充電と、Qiワイヤレス充電の両方に対応しています。
格安なイヤホンではワイヤレス充電が削られがちですが、置くだけで充電できるのはやはり使いやすいです。
ケースが薄くて平べったいため、スマホの縦置きを想定したOnePlus Warp Charge 50 Wireless Chargerでもこの通り充電できます。
片耳4.7gの軽量イヤホン
Nothing ear (1)は片耳4.7g、両方合わせても9.4gと軽量です。
ただ軽いだけでなく、これに11.6mm ダイナミックドライバーやアクティブノイズキャンセリングを詰め込んでいるのですから驚きです。
イヤホン込みのケースの重さは66.5gで、そこまで大きいわけでもないので持ち運びの際に邪魔になりません。
一目でear (1)だと分かるデザイン
完全ワイヤレスイヤホンは各社代わり映えしないデザインばかりですが、Nothing ear (1) は黒と白のツートンに透明なシェルが組み合わされた独特なデザインで、パッと見ただけで見分けが付きます。
かつてゲームボーイカラーやNINTENDO64などスケルトンカラーが流行った時代がありましたが、Nothing ear (1) はスケルトンの意志を引き継ぎつつも中の細かい部品を見えにくくすることで過度におもちゃっぽく見えてしまうことを防いでおり、美しい透明感を実現しています。
裏側は部品が見えているため高級感という意味では薄れてしまいますが、やはり中身が見えるスケルトンのワクワク感は強いです。
イヤホン本体はIPX4防水となっており、多少の水濡れは問題ありません。
イヤーピースは私の耳の場合は右側がMでは合わずズレてしまいましたが、簡単に交換できるのですぐ解決できます。
付属のイヤーピース以外でも、コンフォートイヤーピースのような少し厚めのものも付けられました。(ケースに入れるとフタで少し押さえられてしまいますが)
冷房の音も打ち消すアクティブノイズキャンセリング
Nothing ear (1)は音楽再生中に役立つアクティブノイズキャンセリング (ANC) と、通話中に役立つ環境ノイズキャンセリングの両方に対応しています。
マイクは3つ付いており、音楽再生中に電話が掛かってきたときでもクリアな音声で応対できます。
ANCはライト・最大の2つのモードがあり、周囲の声を聞きやすくしたいときには外音取り込みモードにすることもできます。
実際に電車内で使っているとエアコンの音をかなりカットしつつもアナウンスは聞き取れるようになっており、周りの雑音に負けないように音量を大きく上げる必要はありませんでした。
ANCなしのイヤホンに比べて音量を低くしたままでも聞こえるため、耳にも優しそうです。
さすがにSONY WF-1000XM3レベルのノイズキャンセリングではなく、すべては打ち消しきれず大きい音は聞こえてしまいますが、ファン音やキーボードの打鍵音などほとんどのノイズを小さく抑えてくれるため、快適に音楽を聴けます。
不自然さがない、バランスの良い音
低価格な完全ワイヤレスイヤホンでは低音を強調することで迫力を増そうとすることが多いですが、あまりにも低音が強すぎて不自然さを感じることも少なくありません。
しかしNothing ear (1) は低音がちゃんと出ていながらも不自然さのないレベルで、高音部分もしっかり綺麗に、クリアに聞こえてバランスが良いです。
低音・高音どちらかしか聞こえないということがなく、ボーカルとベースやハイハット・ドラムなどそれぞれの楽器の音が潰れることなく聞こえてきます。
BQEYZ Summerのような有線イヤホンと比較すると音量が小さめの高音部分が聞こえにくいことがありますが、1万円台前半の完全ワイヤレスイヤホンとしてはトップクラスの音質だと思います。
コーデックはAACまでの対応
Nothing ear (1) はBluetooth 5.2で、対応コーデックはSBCとAACだけです。
LDACなどには対応していないためハイレゾ再生はできませんが、AACでも音質は十分です。
左右同時転送ではないのか右側のイヤホンのほうがバッテリー消費が早めですが、動画を見る際の遅延はほとんど気にならず、口の動きと音声がズレていないように見えます。
Bluetooth設定には写真まで出てきて面白いです。
完全ワイヤレスイヤホンは小さいので落としてしまうとどこにいったか分かりにくいことがありますが、「デバイスを探す」を押せばイヤホンから高音が流れるので探しやすくなります。
専用アプリ対応
Nothing ear (1) は専用アプリでの操作に対応しています。
アクティブノイズキャンセリングの強さもアプリから変更できます。
イコライザーはバランス (Balanced)、高音重視 (More Treble)、低音重視 (More Bass)、音声重視 (Voice) の4つのモードから選択するスタイルで、自由にカスタマイズすることはできません。
個人的にはバランスのままで良いと思いますが、もっと低音を強くしたい、ボーカルに集中したいという場合には役立つと思います。
Nothing ear (1) はステム部分をタッチすることで曲の操作やノイズキャンセリングのモード変更ができ、スライドで音量操作できます。
そのうちトリプルタップと長押しについてはアプリ内で別の操作に変更できます。
トリプルタップは
- 前の曲へ
- 次の曲へ
- アクションなし
の3つから選択でき、長押しはノイズキャンセリングのオンオフかアクションなしかを選べます。
タッチ操作を使いたくない人はアクションを無効化して誤操作を防げます。
せっかくならシングルタップや音量操作のオンオフもできたら良いと思いますが、今後のアップデートに期待です。
耳から外したら再生停止、付けたら再開するという着脱検知 (In-Ear Detection) のオンオフもあります。
ファームウェアアップデートもアプリからできるので、今後のバグ修正や機能追加に期待できます。
【追記】イースターエッグがいくつか隠されているそうです。
- トップ画面のイヤホン写真の赤いドットを6回押す
- 白いドットを2回押す
- 赤いドットを1回押す
(🔴🔴🔴🔴🔴🔴⚪⚪🔴) という手順でケースのLEDインジケーターの色を変更する機能を出せました。
🔴⚪🔴🔴🔴🔴⚪⚪⚪⚪⚪⚪🔴⚪🔴🔴⚪を押すと開発版のear (0) の画像に切り替わりました。
まとめ
- 透明で特徴的なデザイン
- ファン音などが消えるANC
- 低音~高音のバランスが良い
- 両耳9.4gの軽量イヤホン
- 動画視聴に十分な低遅延
- USB Type-C・Qiワイヤレス充電対応
- 特にAndroidではペアリングが高速
- IPX4防水
- 対応コーデックはSBC・AACのみ
- マルチポイントは非対応
- たまに片側しかペアリングされないことがある
Nothing ear (1) は12,650円という手に取りやすい価格でありながらも、アクティブノイズキャンセリング、高音質な11.6mmダイナミックドライバー、Qiワイヤレス充電、簡単に接続できるFast Pairなど、完全ワイヤレスイヤホンに必要とされる機能が取りそろえられています。
コーデックがAACなのでハイレゾ再生できなかったり、マルチポイント非対応で複数機器への接続がしにくかったりしますが、さすがにこの価格帯のイヤホンにそこまで求めるのは酷というものです。
他社製品だと音質特化、機能性特化の完全ワイヤレスイヤホンはあるものの、価格・音質・機能性・デザインすべてのバランスが良いものはなかなかありません。
Nothing ear (1) は12,650円で購入できます。
当初は17日発売予定でしたが、人気で生産が追いつかず8月27日に延期されることになりました。
公式サイトでメールアドレスを登録すると優先販売に参加できるので、いち早く欲しい方は登録しておきましょう。
今後楽天市場とAmazonにも出品するそうなので、ポイント込みで安く欲しい方はそれまで待っておくと良いと思います。