OnePlus Ace 2レビュー。5万円台で原神を120FPSプレイできる高コスパスマホ

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OnePlus Ace 2

OnePlus Ace 2を購入しました。

ゲーミングスマホ並の性能を5万円台で

OnePlus Ace 2はSnapdragon 8+ Gen 1を搭載したスマートフォンです。

約5.5万円~という格安価格であるにもかかわらず、最高画質の原神を60FPS近くでプレイできるほどの性能を持っています。

なんとフレーム補間で120FPSプレイもできちゃいます。

このレビューはPHK110_11_A.08、16GB+256GB版で行っています。

  • 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8+ Gen 1
  • 120Hz対応、鮮やかなAMOLEDディスプレイ
  • 80~100W充電対応5,000mAhバッテリー
  • 低音が強いステレオスピーカー
  • 日本語や日本キャリアのVoLTEに対応
  • 原神を120FPSにフレーム補間可能
  • USB 2.0ポート
  • エッジディスプレイ
  • 高輝度モードが機能していない
  • 対応バンドが少なめ
OnePlus Ace 2 PHK110 op5913l1
OS Android 13
RAM 12GB / 16GB LPDDR5X
ストレージ 256GB / 512GB UFS 3.1
SoC Snapdragon 8+ Gen 1
ディスプレイ 6.74インチ
FHD+ 2772 x 1240
アスペクト比 20.12:9
120Hzリフレッシュレート
AMOLED
サイズ 163.4 × 74.3 × 8.7mm
重さ 204g (実測208g)
SIM nano SIM + nano SIM
リアカメラ 50MP (OIS / Sony IMX890)
+ 8MP (超広角 OV08D10)
+ 2MP (マクロ OV02B10)
フロントカメラ 16MP (S5K3P9)
バッテリー 5,000mAh
USB端子 USB Type-C (USB 2.0)
バンド 2G: GSM 850/900/1800MHz
2G: CDMA BC0( 800MHz )
3G: UMTS(WCDMA) bands 1/4/5/8
4G: TD-LTE bands 34/38/39/40/41 
4G: FDD-LTE bands 1/3/4/5/8/28A
5G: NR:n1/n3/n5/n8/n28A/n40/n41/n77/n78

Ace 2

OnePlus 11と同じくOPPO (OPPO広東移動通信有限公司) の製品として製造されています。

中国本土のみでの販売・保証だと書かれています。

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OPPO付属品は説明書、保護ケース、ステッカー、充電ケーブル、充電器などです。

保護フィルムは最初から貼り付けられています。

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付属品

充電器はUSB Type-Aポート搭載です。

USB Type-Aポート

残念ながら100V地域では11V / 7.3A → 80.3Wまでしか出せません。

デュアルポートの100W充電器 (JDAliExpress)であれば100V地域でも100W充電が可能です。

80W

緩めなエッジディスプレイ

OnePlus Ace 2は6.74インチ FHD+ 2772 x 1240解像度のディスプレイを搭載しています。

あまり急カーブでないエッジディスプレイです。

おそらくOPPO Find X6と同じパネルでしょう。

ディスプレイ

ダイヤモンドピクセル配列です。

SamsungではなくTianma製であるものの、鮮やかで発色が良く視野角も良いです。

ダイヤモンドピクセル配列

明るさ自動調整オンでの全白HDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大468nitsに達しました。

ブライト HDR ビデオモードをオンにしても最大562nits程度にしかならず、OnePlus 11と同じく高輝度モードが機能していないようです。

屋外では少し見にくくなってしまいます。

HBM

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計39msでした。

タッチ遅延

映像をHDR化できるビデオカラーエンハンサーもあります。

残念ながらYouTubeなどでフレーム補間できるビデオモーションエンハンスメントは利用できません。

realme GT Neo5と同じPixelworks X7チップですしハード的には使えるはずなのですが…。

ビデオ

Widevine L1で、AmazonプライムビデオなどでHD画質でのストリーミング再生ができます。

Bootloader UnlockしてもL1のままではあるものの、AmazonプライムビデオではHD再生できなくなってしまいました。

Widevine L1画面内指紋認証センサーが画面の下の方に配置されています。

認証速度はなかなか高速です。

さらさらとした手触りの背面

OnePlus Ace 2 黒色の背面はさらさらとしており、指紋が付きにくいです。

他のものが擦れると色移りしてしまうことがありますが、指で擦れば取れます。

カメラ周りのガラスはあまり強くないようで、フラッシュライトのところにすぐ擦り傷が入ってしまいました…。

OnePlus Ace 2

重さは保護フィルム込みで208gです。

重さ

コスパ機ながらも綺麗に撮影できるカメラ

OnePlus Ace 2はカメラよりSoC性能・コスパを意識したスマホですが、OIS (光学式手ぶれ補正) 対応のSONY IMX890をメインカメラにしているだけあって普段使いには十分な、そこそこ綺麗な写真を撮影できます。

すべて手持ち・オートで撮影した写真はこちらに保存しています。

背面

2倍ズームでは1倍から少し色あせた印象になってしまうものの、ディテールはあまり失われていません。

少し遠くからモノを撮影するテレマクロ用途にも十分使えそうです。

ズームは最大10倍までできます。

写真

夜景では若干ノイズが入りやすいです。

特に赤色の部分の処理に失敗しやすい感じではあるものの、元々カメラ重視でないスマホだということを考えればこれだけ明るく・綺麗に映せれば十分です。

夜景

対応バンドは少なめだがVoLTE対応

OnePlus Ace 2の下部にはUSB Type-CポートやSIMスロット、スピーカーなどがあります。

最大100Wでの急速充電が可能で、SUPERVOOC Sチップなどの充電技術により4年間使い続けてもバッテリー寿命に大きな影響がないそうです。

最大容量は設定で確認できます。

バッテリー

OnePlus Ace 2の対応バンドは以下の通りです。

  • 2G: GSM 850/900/1800MHz
  • 2G: CDMA BC0( 800MHz )
  • 3G: UMTS(WCDMA) bands 1/4/5/8
  • 4G: TD-LTE bands 34/38/39/40/41 
  • 4G: FDD-LTE bands 1/3/4/5/8/28A
  • 5G: NR:n1/n3/n5/n8/n28A/n40/n41/n77/n78

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線向きです。

VoLTE

日本キャリアのVoLTEに最初から対応しています。

VoLTE

上部スピーカーは通話用と兼用タイプなので、左右で音量が少し異なっています。

低音が強く、高音は少しシャカシャカした印象があるものの明瞭に聞こえます。

スピーカー

設定ではDolby Atmosのほか「立体音響」もオンにできます。

どんなイヤホンでも「固定」モードは利用でき、対応イヤホンだとヘッドトラッキングも可能です。

イヤホンや楽曲自体がネイティブ対応している空間オーディオとは異なり、単純に低音や高音を強めて分かりやすくした、という印象です。

本当の空間オーディオを楽しむにはやはり対応イヤホンを用意しないと駄目そうです。

立体音響

WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると30.4msでした。

オーディオレイテンシー

上部にはIR 赤外線ポートがあるため、OnePlus Ace 2をエアコンやテレビなどのリモコンとして使えます。

IRリモコン

デル株式会社

アラートスライダーがコスパ機でも復活

OnePlusがOPPO化して少しの間はアラートスライダーが削除されてしまっていましたが、OnePlus 11に続きOnePlus Ace 2でもアラートスライダーが復活しています。

ワンタッチでマナーモード・サイレントモードに切り替えられます。

アラートスライダー

左側面に音量ボタンがあります。

音量ボタン

原神を平均56FPSでプレイできる高性能

OnePlus Ace 2はSnapdragon 8+ Gen 1 (低クロック版ではなく通常版) を搭載しています。

一世代前とはいえTSMC製なおかげで、Samsung製だったSnapdragon 888や8 Gen 1とは隔絶した高いパフォーマンスと省電力性能を誇っています。

 

Geekbench 5ではパッケージ名偽装版 (=メーカーの不正ブーストの影響を受けない) でシングルコア1037・マルチコア3698、通常版でシングルコア1041・マルチコア3740でした。

大きな変化がなく、パッケージ名判定での性能制御は行っていないようです。

Geekbench

Geekbench 6ではシングルコア1367・マルチコア4023でした。

Geekbench 6

Geekbench MLにてTensorFlow Lite・NNAPIで計測したAI性能は、スコア405でした。

ML

パッケージ名を偽装した3DMarkでのWild Life Extreme Stress Testではスコア2803→1978で、温度上昇は21℃→41℃ (20℃上昇)でバッテリー消費は19%でした。

高い性能を出し続けやすいよう調整されているようです。

3DMark

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0 (パッケージ名偽装版) ではスコア11336でした。

PCMark

メモリはLPDDR5Xで、ストレージはUFS 3.1でrealme GT2 Explorer Master Editionと同じSamsung製KLUEG4RHGB-B0E1が使用されています。

ランダムリードが遅めではあるものの、原神のロード時間だとUFS 4.0のvivo X90 Pro+と同じだったので実環境では遅さを意識する場面は少ないと思います。

Snapdragon 8+ Gen 1ではやはりLPDDR5Xの性能を最大限出せないのか、メモリコピーは8 Gen 2・LPDDR5X搭載機よりも遅い速度でした。

ストレージ

原神を最高画質・60FPS設定・スメールでできるだけ元素爆発するプレイをしてWeTest PerfDogで計測すると、平均56.2FPSで1FPSあたり105.27mWの消費電力でした。

バッテリー温度は最大36℃程度までの上昇で、じんわり暖かい程度でした。

原神

ゲームモードではPro Gamerと呼ばれるパフォーマンスモードにすることもできます。

パフォーマンス

アンチエイリアシング、異方性フィルタリングなどの調整も可能です。

GPU

タッチやスワイプの感度調整もできます。

ゲームモード

グローバル版原神を120FPSプレイできる

デフォルト状態ではグローバル版原神でフレーム補間するオプションが出るものの、残念ながら実際には機能しない状態です。

【2023/03/11追記】11_A.11アップデートで修正されました。root化せずともフレーム補間が動きます。

 

11_A.09以前のバージョンの場合は私が作成したcn2global Magiskモジュールをインストールすれば有効化できるようになります。

HDR化するオプションも使えるようになり、YouTubeでもフレーム補間できます。

(フレーム補間が動作しているかはadb shellでのdumpsys SurfaceFlinger | grep -A 5 -B 1 "Iris7 MemcMode:"の結果で分かります)

フレーム補間

システム的には60FPSだと判定されるため、測定結果を2倍にする必要があります。

最高画質・60FPS設定・スメールにてTakoStatsで計測すると、平均111.976FPS・1FPSあたり49.18mWとなりました。

ネイティブで60FPSプレイしているときと消費電力はほぼ同じで倍のフレームレートを出せていることになります。

バッテリー温度の上昇も36℃程度と同じです。

MEMC

見違えるほどの変化か、というと微妙な感じですが、マップのスクロールやパン・チルト動作があるときにぬるっと動いていることを感じられます。

HDR化は色が濃くなり、細部が見えやすくなりましたが通常版に慣れていると違和感があります。

日本語対応のColorOS

OnePlus Ace 2はAndroid 13ベースのColorOSを搭載しています。

日本語対応で、APKMirrorなどでPlayストアのAPKをダウンロードしてインストールすればPlayストアを使えます。

ダブルタップや文字を書いて画面オンするジェスチャー操作、LINEなどを複数アカウントで使えるアプリクローンなど便利機能が盛りだくさんです。

ただし自動起動が5つまでに制限されている、バッテリー最適化をオフにしないと通知が来ないなどクセも強いです。

Googleロケーション履歴やニアバイシェア等も使えないですが、root化して私が作成したcn2global Magiskモジュールをインストールすれば使えるようになります。

LINE

開発者向けオプションでOEMロック解除をオンにするだけで、fastbootにてBootloader Unlockできるようになります。

なお、Bootloader Unlockする前に画面ロックのパスワード等はオフにしておかないと、不整合が起きてUnlock後に画面ロックを設定できなくなってしまいます。

root化の際は、Android 13プリインではあるもののinit_boot.imgではなくboot.imgへのパッチが必要です。

まとめ

  • 高い性能と省電力を両立するSnapdragon 8+ Gen 1
  • 120Hz対応、鮮やかなAMOLEDディスプレイ
  • 80~100W充電対応5,000mAhバッテリー
  • 低音が強いステレオスピーカー
  • 日本語や日本キャリアのVoLTEに対応
  • root化で原神を120FPSにフレーム補間可能
  • USB 2.0ポート
  • エッジディスプレイ
  • 高輝度モードが機能していない
  • 対応バンドが少なめ

OnePlus Ace 2はSnapdragon 8+ Gen 1搭載のおかげで価格の割にかなり高い性能を持っており、カメラがそこそこ良い高性能スマホやゲーム用のサブ機が欲しい方におすすめです。

root化すればフレーム補間も使えるためマニアにとってはかなり面白いスマホです。

root化しないのであれば、GIZTOPなどで販売されているグローバル版OxygenOS化したものを買った方がPlayストアインストール済みでロケーション履歴や自動起動の制限も解除されているため楽だと思います。

 

OnePlus Ace 2は中国にて2799元 (約5.5万円) ~で販売されています。

グローバルではOnePlus 11Rとして発売されています。

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root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。