vivo X80レビュー。MediaTek Dimensity 9000・RGBW方式IMX866搭載、ゲームでもカメラでも高い性能を発揮

背面

評価: 4.5

vivo X80 (中国版) を購入しました。


世界初SONY IMX866搭載

vivo X80はMediaTek Dimensity 9000を搭載したスマートフォンです。

RGBW方式を採用したSONY IMX866カメラを世界で初めて搭載しており、ZEISS T*コーティングがされていることでフレアやゴーストを軽減してくれます。

このレビューはPD2183D_A_12.0.14.1.W10.V000L1バージョン、8GB+128GB版で行っています。

  • Dimensity 9000搭載で高いCPU性能
  • 120Hzリフレッシュレート対応E5 AMOLED
  • ZEISS T*コーティングでフレア防止
  • ZEISS Natural Colorで自然な色合いになる
  • 夜景撮影に強いRGBW方式のSONY IMX866カメラ
  • 80W急速充電
  • タッチレイテンシーが大きめ
  • ゲーム性能が他社同SoC端末よりは控えめ
  • データ通信はできるがVoLTEを有効化できない
vivo X80 V2183A
OS Android 12
RAM 8GB/12GB LPDDR5
ストレージ 128GB / 256GB / 512GB UFS 3.1
プロセッサ MediaTek Dimensity 9000 MT6983
ディスプレイ 6.78インチ FHD+ 120Hz AMOLED
サイズ 164.95 x 75.23 x 8.78mm (黒・青は8.30mm)
重さ 203g  (黒・青は206g)
SIM nano SIM + nano SIM
メインカメラ 50MP (SONY IMX866)
+ 12MP (超広角 SONY IMX663)
+ 12MP (ポートレート SONY IMX663)
フロントカメラ 32MP (Samsung S5KGD2)
バッテリー 4500mAh
USB端子 USB Type-C (USB 2.0)
バンド 2G GSM: 850/900/1800/1900MHz
2G CDMA: BC0
3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
3G CDMA2000: BC0
4G TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41(160MHz)
4G FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B28A
5G:n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77(3300-3800MHz)/n78

京東のvivo公式ストアで購入した人限定で、vivo特製ノートが付属しています。

箱

付属品は保護ケース、保護フィルム貼り付け時の保護シート、充電器、USB Type-A to Cケーブル、説明書などです。

付属品

Samsung E5素材のAMOLEDディスプレイ

vivo X80にはSamsung製E5素材のAMOLEDディスプレイが搭載されており、6.78インチFHD+解像度でピーク時1500nitsです。

Samsung E4素材のAMOLEDと比べると少し視野角が狭いようですが、50°ほど傾けたときに青白くなるという程度で、通常利用する範囲では問題ありません。

視野角よりもエッジのせいで端が黒っぽくなるほうが気になります。

ディスプレイ

ダイヤモンド配列です。

ダイヤモンド

DCI-P3 100%で、色温度は設定で調整できます。

色合い

リフレッシュレートは120Hz・60Hz・スマートの3種類から選べます。

120Hzにした場合120Hzリフレッシュレートで動かすアプリは自分で選ばないといけないのが若干面倒ですが、勝手に制限されるよりかはマシです。

120Hz

WALT Latency Timerで計測したタッチレイテンシー・画面レイテンシーはタッチからカーネルが10.8ms、カーネルからJavaが7.8ms、画面描画が52.4msで合計71msでした。

ローエンド端末であるSnapdragon 439搭載Rakuten Miniと同程度の遅延なので、判定がシビアなゲームをプレイするには不向きだと思います。

どうもMediaTek SoC搭載端末は画面描画で特に遅延が起きやすいようです。

タッチ

Widevine L1で、Amazonプライムビデオ (ベータ版) などでHD画質でのストリーミング再生ができます。

Widevine

画面内指紋認証センサー搭載

vivo X80は画面内指紋認証センサーを搭載しています。

認証速度はそこそこ高速ですが、画面の下の方に配置されているので少し押しにくいです。

ガタつきの少ない背面

vivo X80はSONY IMX866をメインとしたトリプルカメラですが、カメラ周りのスペースの幅が広いこともあり、机に置いてもあまりガタガタしません。

オレンジ色だと背面の素材はレザー調で、ガラスより滑りにくいです。

背面

重さは203.5gです。

重さ

ZEISSコラボカメラ

vivoはZEISSと共同開発しており、vivo X80ではZEISS T*コーティングのほかZEISS Cinematicモードなどソフトウェア面でもZEISSとコラボしたものを多数搭載しています。

50MP (SONY IMX866) + 12MP (超広角 SONY IMX663) + 12MP (ポートレート SONY IMX663)のトリプルカメラで、すべてSONY製です。

カメラ

撮影した写真はこちらに保存しています。

夜にライトを撮影しても白飛びはかなり抑えられています。ただvivo X70 Pro+に比べるとまだチューニングが甘いのか、完全には白飛びを抑さえられていません。

夜景

暗闇に近い状態でもまるで昼間のような青空で撮影できます。

雲がノイズのようになっているので善し悪しですが、今後のアップデートでさらにチューニングされることに期待です。

夜景

vivo独自のV1+チップ搭載により、プレビュー画面でも撮影後と同じような表示になります。

vivo X80をPixel 6で撮影した写真では、vivo X80のほうがより鮮やかな色合いでプレビューできていることが分かります。

夜景

昼間に雲に隠れている太陽を撮影するとこんな感じです。

太陽に近い部分は白飛びしていますが、フレアは少なめです。

昼間

最大20倍までのデジタルズームが可能です。

1倍に比べると2倍ズームでは寒色寄りの調整になりやすい印象です。

ズーム

0.6倍の超広角モードでは、歪みの少ない撮影ができています。

超広角

スーパーマクロモードもあり、3cmほどまで近づけます。

マクロ

ZEISS Natural Colorをオンにすると比較的自然な色合いになります。

それでも人の目と比べると若干彩度が高いですが、特定の色だけ強調しすぎることがないためバランスが良いです。

色合い

インカメラは若干ノイズが多いように感じますが、十分綺麗に撮影できます。

インカメラ

プロモードではISOやホワイトバランスなどを調整できます。

ISO

モーションオートフォーカスをオンにすれば、動いているものでもフォーカスし続けてくれます。

フォーカス

動画は4K@60fps撮影まで可能で、手ぶれ補正も効きます。

動画

上が4K@60fps、下が1080p@60fpsです。

ZEISS Cinematicという映画モードがあり、アスペクト比2.39:1の動画を撮影できます。

1080p@24fpsに制限されます。

80W急速充電対応

vivo X80は80W FlashCharge急速充電に対応しています。

USB Type-C

バッテリー残量40%の時点で35Wほどに制限されるので、80Wの恩恵を受けられる時間は短いです。

とはいえ10%から100%まで35分で充電できているので、十分高速です。

温度上昇は最大37.5℃ほどで、急速充電しつつバッテリーへの負荷を低める狙いがあるのでしょう。

80W

日本キャリアではVoLTEを有効化できない

vivo X80の対応バンドは

  • 2G GSM: 850/900/1800/1900MHz
  • 2G CDMA: BC0
  • 3G WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8
  • 3G CDMA2000: BC0
  • 4G TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41(160MHz)
  • 4G FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B28A
  • 5G:n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77(3300-3800MHz)/n78

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線向きです。

SIM

どうもVoLTEのプロファイルは入っているのに有効化するオプションが出てこないというパターンのようで、データ通信自体は何も弄らなくても使えます。

電話アプリで電話を掛けようとしても有効化するためのポップアップは出ませんでした。

5G

赤外線ポートあり

上部には赤外線ポートがあり、Mi Remoteアプリなどを入れればエアコンや扇風機のリモコンとして使えます。

スピーカー

残念ながら通話用スピーカーを使ったステレオスピーカーのため左右で音量バランスが異なっており、音の広がりがあまりよくありません。

高音が少し弱いように感じます。

吸音マットで囲んで約30cm離れたところからminiDSP UMIK-1で計測した周波数特性は以下の通りです。

周波数特性

ボタンは右側に集中

電源ボタンと音量ボタンは右側面に配置されています。

握ったときに自然と電源ボタンに触りやすいです。

電源ボタン

左側面は特に何もありません。

左側面

原神を平均50FPSでプレイできる高性能、ただしアプリ毎の性能調整あり

MediaTek Dimensity 8100/9000搭載の他機種ではベンチマークブーストもしくはパッケージ名指定でのスロットリングが行われていることを確認していますが、vivo X80でも残念ながらスロットリングは実施されていました。

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Geekbench 5では通常ビルドだとシングルコア1229、マルチコア4105のところ、原神に偽装したビルドではシングルコア1147、マルチコア3747に性能が抑えられていました。

原神ビルドで計測した直後に通常ビルドで計測し直しても同様の傾向だったため、ベンチマークアプリだと識別した場合のみスロットリングから除外していることは明らかです。

また、/vendor/etc/powerscntbl.xmlではベンチマークアプリ時のみ熱制御を緩くするタイプのブーストが記載されています。さらに/vendor/etc/power_app_cfg.xmlではアプリ毎に細かく調整がされていることが分かります。

 

ログを見るとlibMEOW_gift.soがパッケージ名を識別しているようで、realme GT Neo 3などにも同様のlibMEOWが入っていたため、パッケージ名指定でのスロットリングはどうやらMediaTekが主導しているようです。

realmeのようにわざとCPUクロックを上限に貼り付けることで結果を良く見せかける手法は使われていないですが、実使用環境に即したベンチマーク結果を出してくれないのは残念です。

スロットリングしても下手なSnapdragon 8 Gen 1搭載機種より高い性能を発揮できているのですから、小細工はしなくてもいいはずです。

Geekbench

バッテリー設定に「BOOST」モードがありますが、オンにしても特に動作は変わりませんでした。

MediaTek主導のパフォーマンス調整はvivoの意図する調整とは別系統ということでしょう。

バッテリー

3DMark Wild Life Stress Testではスコア8790で、温度上昇は25℃→48℃ (23℃上昇)、27~63 FPSでした。

Snapdragon 888 PlusやGoogle Tensorを上回る性能で、Snapdragon 8 Gen 1には一歩及ばず、といったところです。

3DMark

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア11309でした。

ストレージ性能の一部が弱いことが足を引っ張ったのかスコアが伸びず、Snapdragon 870搭載機種と同程度です。

PCMark

シーケンシャルリードは高速ですが、ランダムリードが妙に遅いです。

ストレージ

原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると、平均50.9FPSでした。

バッテリー温度は最大39℃ほどまで上昇しました。

50FPSは十分凄いものの、55FPS近く出せるRedmi K50 Prorealme GT Neo 3 150Wに比べると控えめです。

グローバル版であればV1+チップを使ってフレーム補間できるため低負荷でより滑らかな表示にできるのですが、残念ながら中国版では中国版原神にしか対応していません。

原神

日本語対応のOS

vivo X80に搭載されているOriginOS Oceanは日本語対応です。

微妙に機械翻訳された感じが残っており、例えばセットアップ中にはAppleをりんごと誤訳したものが出てきます。

セットアップ

フォントは設定→ディスプレイ→フォントスタイルで経典字体にすれば日本語フォントになります。

テーマにMejiroフォントを追加したいところですが中国の法人でないと申請できません…。

フォント

ジェスチャー操作は豊富で、耳に近づけて受話する機能や文字を書いてアクションをするスマートウェイクなどがあります。

ジェスチャー

ダブルタップして画面を点灯するジェスチャーもあります。

タップ

ナビバーはボタンとジェスチャーから選べます。

アプリ間の切り替えをオフにできるため、スワイプしてしまって意図せず前のアプリに戻ってしまうことを防げます。

ジェスチャー操作

ジェスチャー操作時のバーは非表示にできます。

エッジ部分の誤操作を防ぐための側面スワイプ感度調整も可能です。

バー

ストレージの一部を仮想メモリにする機能もあります。

バッファー容量を消去するボタンも用意されています。

RAM

まとめ

  • Dimensity 9000搭載で高いCPU性能
  • 120Hzリフレッシュレート対応E5 AMOLED
  • ZEISS T*コーティングでフレア防止
  • ZEISS Natural Colorで自然な色合いになる
  • 夜景撮影に強いRGBW方式のSONY IMX866カメラ
  • 80W急速充電
  • タッチレイテンシーが大きめ
  • ゲーム性能が他社同SoC端末よりは控えめ
  • データ通信はできるがVoLTEを有効化できない

 

MediaTek SoC搭載スマホは低スペックでカメラ画質も悪いことが多い中、Dimensity 9000搭載のおかげでSnapdragon 8 Gen 1を一部超えるほどの性能を発揮し、V1+チップとZEISS T*コーティングでSnapdragon SoC搭載スマホと渡り合えるほどのカメラ性能になっています。

ゲーム目的だとタッチレイテンシーが大きめなことがデメリットになりますが、判定がシビアでないゲームなら快適にプレイできるでしょう。

VoLTEを有効化できないことが残念です。

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