中国版Xiaomi・Redmiスマートフォンには日本語が入っていないので不便ですよね。というわけで日本語を追加してみました。
システムUI周りを日本語化&Googleアプリ制限を撤廃
京東などで購入できる中国版Xiaomi・Redmiスマートフォンはグローバル版に比べてコスパが良く、対応バンドも豊富であることが多いです。
ただ、普段使いするにあたって「日本語が入っていない」という問題があり、英語で使わないといけないというデメリットがあります。
Xiaomi.euという非公式なカスタムROMが開発されていたり中国版と同じ機種でグローバル版が発売されていれば日本語化できるのですが、Xiaomi.euの開発が遅かったり、グローバル版がそもそも発売されなかったりすることもしばしばあります。
そこで、中国版MIUIを日本語化するMagiskモジュールを作りました。
本当はXposedモジュールにしたほうがスマートにできると思いますが、LSposedの開発状況に振り回されるのは嫌なので、Magiskさえ動けば良いようにしています。
MIUI 13で動作確認しています。基礎的な部分はMIUIでも他メーカーでも変わらないので、別のバージョン・別のメーカーでも大抵動作すると思います。
前提条件
- Bootloader Unlock済み
- Magiskインストール済み
- Google電話アプリをインストール、デフォルトアプリに設定済み
(今のところグローバル化に伴いGoogle電話アプリを想定した中身になっているため) - 純正中国版ROM (Xiaomi.euでは動作確認していません)
言語設定に日本語の選択肢を追加しているため、コマンド入力なしに言語を切り替えられます。
キーボードについては、Gboardなどをインストールした後中国語キーボードはすべてオフにしておいてください。何故かオンにしておくと勝手にデフォルトに戻ることがあるようです。
現時点でXiaomi.euやグローバル版がないRedmi K50Gも、この通り日本語化できています。
システムすべてを日本語化するのは面倒なので、私がよく使う部分だけを対象にしています。
まず設定の大部分を日本語で表示できるようにしています。
アプリ情報、バッテリーセーバーの部分も日本語化済みです。
日本語化のほか、Googleロケーション履歴・Googleマップのタイムラインも利用できるようにしてあります。
Googleアプリをインストールし、自動起動を許可してバッテリーを制限なしにしておけば、二段階認証もできるようになります。
ニアバイシェアも利用できます。
普段使いでよく見かけるシステムUI周りは日本語化しているので、中国版MIUIのままでも使いやすくなると思います。
Xiaomi.euと違って純正中国版MIUIのまま日本語化できるため、アップデートのラグもありません。
中国版MIUIを普段使いしたい方は使ってみてください。
Roboto & M+の合成フォントMejiroをリリース。MagiskモジュールやXiaomi/OPPOテーマストアで配布中 – AndroPlus
Battery Mixなどで動的なアイコンではなくアプリアイコンが表示されてしまう問題は、XposedモジュールMIUI 原生通知图标 (MIUINativeNotifyIcon) で解決できます。
その他システムUIのカスタマイズなどはWooBox For MIUIでできます。
非root環境での日本語化方法
Magiskを使えない、使いたくない場合は、日本語の設定にすることだけはできます。
設定→追加設定→開発者向けオプションでUSB debugging・USB debugging (Security settings)を有効化した後、adb shellで
settings put system system_locales ja-JP
を実行して再起動することで日本語設定になります。
Magiskモジュールと違って設定などは日本語にならないものの、アプリの言語は日本語になります。
フォントについては、テーマで「Mejiro」「McMejiro」「Roboto」などを探してインストールすれば日本語フォントになります。
ブラウザはテーマの対象外なので中国語フォントになってしまいますが、Kiwi Browserをインストールして「滑らかな日本語フォント化」拡張機能をインストールすれば日本語フォントに変えられます。